今日は、子育てでつい言ってしまう言葉、「勉強しなさい」にまつわるお話です。
小学校に行き始めると、学校から帰ってくると「宿題したの?」とか「勉強しないさい!」とつい言いたくなりますよね。私も色々な声掛けを試してみましたが、この言葉をかけて、「そうだね、勉強しよう」という答えをもらったことはないです。
むしろ、「今、やろうと思ったのに!」とか、「あーも―やる気なくなった!」とか、言われるのがオチで、一層、イライラが募ります。
皆さんのお宅ではどうでしょうか?
私が「勉強しなさい」と言わなくなったきっかけは、この声掛けには効果はなく、むしろマイナスになるということを聞いたからです。そこで、考えました。「その子がどこででも生きていける力をつけること」「家事力」をつけることの方が大事だなと思いました。(きっかけになった本か番組を忘れてしまったので、ご紹介できません…)
そこで、ことあるごとに、「ごはんの用意するから、手伝って」と声をかけると、なぜか「あ~、宿題やらないと…」などと言って、子どもたちが勉強をし始めるのです。
なるほど、「勉強しなさい」よりはるかに効果があります!!
もちろん、ある時は、台所に一緒に立って、おしゃべりしながら、料理をすることもありました。手伝ってくれればそれはそれでよし、勉強してくれれば、それもよし♡です。どちらに転んでも、私がイライラすることはありません。そんなこんなで、「手伝ってほしいなあ」というと、さーと勉強という言葉を隠れ蓑に、子ども部屋にいくのでした。
そんなことを言われても…と思われるかもしれませんが、自分のやりたいことが見つかったら、こちらが止めても聞かないくらい集中してやるときが来るし、泣きながらでも「できるようになりたい」と頑張る子どもたちの姿を何度も見てきました。
長女は小学生の頃、私の友人に英語を教えてもらっていたのがきっかけで、英語の勉強が大好きでした。その先生が引っ越してしまい、残念がっていました。そこで、駅前の英会話スクールに行きたいというので、申し込みをしました。その当時は、大人用のクラスしかなく、またレベルも高く、全然レッスンについていけず、泣きながら帰宅するので、「もうやめたら」と何度も促したのですが、「もっと話せるようになりたい」と頑張り、レッスンも増やしたいというくらいでした。「そんなに英語が好きなんだなあ」と感心しましたが、泣いて帰ってくる姿は忍びないものがありました。でも本人がやりたいことなので、見守ることにしていると、だんだん話せるようになり、英語は得意科目となりました。その後、この時の集中力は英語だけでなく、ドイツ語などにも興味を広げていきました。
好きこそものの上手なれですね。
好きなこと、やりたいことが見つからない時期もあると思いますが、「この子はどんな人生を歩むのかあ」と思い、見守っていると、何かしらの興味もでてくると思います。何もないのでしたら、今は家事力のつけ時かもしれませんね。
やりたいことがあっても、不摂生では体を壊すし、身の回りのことができないと一人暮らししてからも大変です。学力だけでなく、「その子がどこででも、生きていける力」「家事力」はプレゼントしてあげたいですね。荷物にならないどこへでも持っていける親からの贈り物になればと願っています。
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