寒い日が続いていますが、窓から差し込む日差しに春の気配を感じるようになりましたね。
お正月には、これをしようと意気込んでみたものの、早くも挫折ということもあるかもしれません。
コロナの感染もこんなに広がると、気持ちも外に向きにくいですよね。
つらいときもありました
もう30年くらい前のお話です。
年末に2人目の妊娠がわかって、今年は家族が増えると、とても弾んだ気持ちで新年を迎えました。
手帳にもいろいろ書き込んだその矢先、流産してしまいました。悲しくて悲しくて、「何が悪かったんだろう」と自分を責める気持ちと、どうにもならない事実に向き合うことが本当につらかったです。
その時、長女は2歳、子どもの前では泣かないでおこうと思うのに、涙が止まらず、何度も泣いてしまいました。お花を摘んで、プレゼントしてくれたり、私が笑顔になるように気を使ってくれました。きっと、子どもなりに心配したのだと思います。(今思うと、不甲斐ない母親です・・・。)
「なんで、どうして」というスパイラルにハマってしまうと、本当に苦しかったです。今でも、その時のことを思うと悲しくなるのですが、親しい友人にも同じような経験をした方もあり、共感してもらったり励ましてもらったりで、だんだん気持ちは落ち着きました。
私は流産したとき、入院になったのですが、手術が終わって、麻酔から目覚めた時、ベットが空いてなくて、陣痛室で意識がもどりました。私のお腹には、赤ちゃんはいなくて、カーテンの向こうでは、出産を迎えようとするお母さんの声が聞こえてきました。ちょうど夕日が窓から差し込んでいて、カーテンの向こうに、まさに今、生まれようとする命が輝いていました。その時、心底、「命って輝くんだなあ」と思いました。年の初めに、すっかり意気消沈してしまった出来事でした。
つらい経験でしたが、子どもを大切に思う原点になりましたし、そのことを私に気づかせてくれるために来てくれた命だったと思います。流産してから3年後、次女が生まれました。本当に、やっとうちに来てくれた新しい命でした。
振り返ると、長く長く感じた時間でした。長女もお友達に赤ちゃんが生まれると羨ましがって、「うちには、どうして赤ちゃんが来ないんだろう」というと、親切なおばちゃんが「コウノトリさんがおうちがわからないのかもね」といってくださいました。すると、「お母さん、コウノトリさんに、住所を書いて送ってあげて」と言われると、切なくなることもありました。
家族がふえた時のこと
そして、やっと出産を迎えて、長女が、お姉ちゃんになったその日、初めて妹と対面したたとき「今日から○○ちゃんになるんだよ。○○ちゃんになるんだよ」と言っている声を分娩室から聞きました。なんと、セーラームーンのキャラクターの名前です。そんなこと一言も言っていなかったのに、びっくりでした。そんなこんなで、長女が名付け親になってしまいました。
そして待ちに待った姉妹、よくお世話もしてくれて、とてもやさしいおねえちゃんは、妹のあこがれ、何でも真似するし、成長するにつれて、怪獣化していきます。宿題の紙はぐちゃぐちゃにされる、邪魔をする…そして、言った長女の言葉が「こんな妹が欲しかったんじゃない」と泣きますが、これもどうにもならない現実です。今でも、「お姉ちゃん」と呼びことはなく、名前を呼びあっています。
振り返って思うこと
家族の数だけ、悩みは増える一方です。でも面白おかしく暮らせるようになったのは、つらい経験も色々乗り越えてきたからかなあと思います。
通り過ぎると、本当になんでそんなに悩んだんだろうと思うことがたくさんありますよね。
長い人生、上手くいく年、いかない年もあります。
苦しい時期もありますが、必ず、春はやってきます。つらい時期はできるだけ、おいしいもの食べて、気分転換してください。「笑う門には福来る」です。そして、「待てば海路の日和あり」です。乗り越えると、本当に強くなれます。それが、大人になること、親になることかなあと思います。
私からのエールです。大丈夫!何とかなるから♡
一人で悩まないでね。必ず助けてくれる人はいますよ。


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